衛生状態を簡単に測定
キッコーマンバイオケミファは、厨房や入浴施設などの衛生状態を現場で簡単に測定できるATPふき取り検査器「ルミテスターPD―30」と検査試薬「ルシパックA3シリーズ」を販売している。
政府は2020年の訪日外国人客の目標を4千万人としている。これを受け、日本文化の一つである温泉などの入浴施設を訪れる訪日外国人の増加が考えられ、これまで以上にレジオネラ症対策をはじめとした衛生管理が施設に求められている。自治体でも、温泉や入浴施設の衛生管理の強化が進められている。
レジオネラ症発生の防止対策で重要なことは、施設の正しい「清掃・洗浄」。その効果をその場で迅速に測定し、数値化できるのが同製品だ。
ヒトの汗や皮脂汚れ等をはじめとした有機物に含まれるATP(アデノシン三リン酸)を指標として、正しい清掃、洗浄が行われているかを数値で把握し、効果を「見える化」する。数値が高ければ有機物由来の汚れや微生物などが残っていると判断でき、清掃、洗浄の効果が分かる仕組みだ。
操作は大変簡単だ。専用の綿棒で検査箇所を拭き取り、試薬が入ったホルダーに綿棒を戻して反応させ、そのままハンディタイプの測定器「ルミテスター」で測定するだけ。測定時間はわずか10秒。専門家でなくても、誰にでも簡単に行えるのが、同製品の最大の特徴だ。
入浴施設の清掃、洗浄にも品質が求められる昨今。日々の清掃、洗浄を見える化し、施設管理者の意識を改革することで、入浴施設の品質向上が図られれば、また一つ世界に誇ることのできる「日本品質」が誕生する。
清掃、洗浄の見える化に取り組んではどうだろうか。
ふき取り検査の様子
ルミテスターA3